森進一が干された理由はナベプロ独立が原因か

「襟裳岬」「おふくろさん」「冬のリビエラ」などのヒット曲で知られ、NHK紅白歌合戦でもトリをつとめた森進一さんだが、彼もまた事務所からの独立騒動で芸能界を一時干されていた時期がある。

森さんは、1979年（昭和54年）2月に、デビュー以来約14年間在籍したナベプロから独立し、「森音楽事務所」を設立。

1974年には、吉田拓郎さん作曲の「襟裳岬」が大ヒットし、日本レコード大賞受賞し、「第25回NHK紅白歌合戦」で大トリを務めた森進一さん。デビューから3年目から紅白にも出場し、順調にヒット曲も飛ばし絶頂期ともいえる時期で、独立したとしてもファンもたくさんいるのだから十分にやっていけると踏んでいたのだろう、

しかし独立後しばらくは表舞台から姿を消すことになってしまう。
あれほどヒット曲にめぐまれていた森に対して、楽曲を書こうと手を挙げる人がいなかったという。しかも、当時の森はスタッフの受けがよくなかったという話もある。

「彼のためにと苦労して開いた忘年会で、主役の森が会費通りの5000円しか持ってこなかったらしい。普通はスターならそれなりの自腹を切ってスタッフをねぎらうもの。森を支えようというスタッフもすくなくなっていたという。」（アサヒ芸能より）

また、天下のナベプロからの独立ということで、大手事務所からの妨害があったのか、テレビ局などの配慮があったのか真偽のほどは定かではないが、森さんの露出度は急激に減る。

大手プロからの独立の際に、本当に邪魔、妨害はあるのか？
という点については、「直接「あいつを使うな！」などと言うわけではなく、「顔色でわかるだろ」と暗黙の了解だという。それを各テレビ局の担当者が判断するのだという。（アサヒ芸能より）

一時期は、表舞台から姿を消した森進一さんだが、同年の夏には「新宿・みなと町」がヒットし、歌手としての活動の継続に希望の光がさす。独立後も「冬のリビエラ」を大ヒットさせるなど歌手として現在も活躍中である。