ジョニー大倉死去。矢沢永吉との確執
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音楽
元キャロルのメンバー、ジョニー大倉さんが2014年11月、肺炎により死去した。元キャロルのリーダー矢沢永吉さんとの確執は埋まらぬまま、帰らぬ人となった。
矢沢永吉さんとの確執、恨み
キャロルは矢沢永吉さんがメンバーを集めて結成したバンドで、結成当初から矢沢さんがリーダーであった。ジョニー大倉さんが「リーゼントや革ジャンとかの初期のビジュアルのアイデアは俺が出した」と言っているが、バンドのマネージメント、メディアとの交渉、インタビュー、多くの曲のリードボーカルなどキャロルのイメージ=矢沢永吉であった。
矢沢さんは年齢的にもメンバーの中で一番年上で、腕っぷしも負けん気も強くバンド内での発言力は高かった。初期の頃のスタジオで「ルイジアナ」をリハーサル中にメンバーがコード進行の提案をしたところ、「いいか!誰にも俺の曲はいじらせねえ!!」と激怒し、この時バンドメンバーは皆、絶対的なリーダーは矢沢永吉であるということを認識したという。
圧倒的なリーダーシップと行動力、そして「必ず俺は日本のスーパースターになり大金持ちになる!」とアマチュア時代から宣言し、ひたすら突っ走る矢沢永吉。
これに対しては、ジョニー大倉さんも「とても敵わないと思わせる強さが矢沢さんにはあった」とジョニーさんは話している。
キャロル時代もその後も本気でスーパースターとなるために貪欲なパワーを持ち続けた矢沢さんに対して、デビュー当時からドラッグ依存となっていたジョニー大倉さんは失踪、生活破たんなど、キャロルというバンドに迷惑をかけていた。それでもジョニーさんの才能を認めていた矢沢さんはバンドの存続を図ろうとしていたというが、最後はジョニーさんを中心とした矢沢さん以外の3人のメンバーが不満を爆発させる形でバンドは解散となったという。
キャロル解散後、時期を待たずにソロアルバムを作成、発表した矢沢永吉さんは日本のスーパースターへと上り詰めていく。他の3人も音楽活動を継続したが「日本のスーパースター」にはなれなかった。
そして、ジョニー大倉さんはことあるごとに矢沢永吉への不満、確執を口にしたり、本に書いたりしているのである。客観的事実だけを見ると、妬み、嫉妬、逆恨みととられてもしかたがないのではないだろうか?
もちろん、ジョニー大倉さんがキャロルに貢献したことは間違いない。キャロル時代のほとんどの楽曲の作詞はジョニー大倉さん(作曲は矢沢永吉さん)によるものだ。キャロルが開発したと言われる日本語と英語のまじったミックスによる詞の世界は後の日本のポップスに大きな影響を与えて今でも日本のロックでは同様の作詞が一般的なのである。
「金にうるせえおやじでキャロルは俺のものって意識が強いからな」
2013年にキャロルの楽曲のカバーアルバムを発表したジョニー大倉さんは「週刊新潮」のインタビューで矢沢さんとの確執について語っている。
同アルバムに矢沢さんが作詞作曲した曲を収録したいと思ったが許可がおりなかったといい、
「とにかく矢沢さんは“キャロルは俺のもの”という意識が強い」と発言している。
また、40周年ライブに自分はよばれなかったことについて、
などと言っているが、暴露本などを出して矢沢批判を繰り返している彼がライブに呼ばれるわけもないと思われるのだが。
また、こんなこともあった。
「大倉さんは02年11月に矢沢サイドがキャロルの著作権と肖像権を管理することに合意。矢沢サイドと契約したが、その翌年から『キャロルはお前だけのものじゃない』と批判を開始し暴露本まで発売。矢沢は自身のホームページで『正直言って「またか…」という感じかな。悲しくなるよね』とコメントするなどあきれ返っていた」(音楽関係者)
矢沢永吉さんの著書「成り上がり」やジョニー大倉さんの著書「キャロル夜明け前」では相反する二人の見解が示されている。
キャロル解散後、矢沢永吉はキャロル時代の楽曲をほとんどプレイせず、「元キャロル」という肩書を脱ぎ捨てていたにも関わらず、他の3人のメンバーはライブの告知にも「元キャロルの・・・」というように、キャロルを利用し続けている。
にも関わらずたび重なる矢沢批判に業界関係者は冷ややかな視線を送っているという。
2014年11月19日、ジョニー大倉さんが亡くなる。
矢沢永吉さんは「非常に残念です。心からお悔やみ申し上げます」とコメントを発表したが、二人は永遠に和解することはなくなった。
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