高島忠夫長男殺害事件～事件に巻き込まれた芸能人

１９６４年（昭和３９年）８月２４日、高島忠夫と寿美花代夫妻の第１子である長男・道夫ちゃん（生後５カ月）が家政婦として住み込みで働いていた少女Ａ（当時１７歳）により殺害された事件。

犯人である少女Ａは高島夫妻のファンで、自分への関心が長男に移ってしまい、この子さえいなければと思ったというのが犯行の動機だという。

殺害は高島夫妻も在宅中の深夜に行われた。わが子が手にかけられていた同じ家に居ながら何もできなかった親の心中は察するに忍びない。

少女Ａは、当初犯行を否定し、「窓の外を男の人が通ったのをみた」「長男が激しく泣いてるのを聞いた」などと証言していたが、状況からみて警察が取り調べたところ、犯行当日の午後には自供をした。

現在、テレビでも活躍している息子たち、俳優の高嶋政宏は二男、高嶋政伸は三男であり、本当は道夫さんという長男がいて、俳優三兄弟になっていたかもしれないという事実を知る人は少ない。

高島忠夫と寿美花代夫妻が２０１３年にテレビ出演した際に、母である寿美花代は公の場で初めて４９年前の長男殺害事件について語り、「今も事件の後遺症に苦しんでいる」と苦しい胸の内を語った。

高島ファミリーは、明るいキャラクターの高島忠夫さんとオシドリ夫婦のイメージの夫婦、育ちのよい息子たちという明るい理想的なファミリーという印象がある反面、長男殺害事件の後、高島忠夫さんのアルコール依存症、うつ病、三男高嶋政伸さんと美元さんとの離婚騒動など、マイナスイメージの話題も少なくない。