お笑い芸人一発屋で終わらない人の特徴とは？

一発屋というと昔は歌手に多かった気がするのですが、最近はお笑い芸人に顕著なようです。今、ぱっと思いついただけでも、長井秀和、ギター侍、小梅太夫・エドはるみ・レイザーラモンＨＧ・長井秀和・ムーディー勝山・ねづっちテツandトモなどが浮かびます。最近ではR1優勝者の三浦マイルドさんが一発屋最有力候補という声も聞かれます。

いや、もちろんテレビに出れるだけで凄いわけで、それこそ芸人が何万人といる中での一握りの存在なのですからなれるもんならなってみたいという声もあるとは思います。

しかし、できることなら一発屋ではなく、長く売れていたい、というのが本音ですよね。いったい、一発屋になる人とそうでない人との差はどんなものなのか？ということを考えてみました。

一発屋にならないための条件として、かつて一発のブレイクを経験し、しかも消えずにいる芸人の一人、オードリーの若林正恭さんが興味深い発言をしています。

「芸人の間で、”1週目”っていうのがあって。おしゃれイズムとか『今までどうでしたか？』っていう各番組を回ったら、2回目ってないじゃないですか。その番組ではもう聞いたから」

「それが終わって、年末年始に出たら、それが終わるんじゃないかなって思うんですよ」
オードリー・若林「だから、”1週目”で仲良くしてくれるスタッフさんができるかどうかなんです。”1週目”って、芸人のパドックみたいになってると思うんです」

オードリー・若林「色んなスタッフさんにあって、そこで買い手がつかなかったら、もう(買い手)つくことは無いです」

2012年09月27日放送の「アメトーーク！」『元・今が旬芸人』にて

たとえばM-1やR-1やキングオブコントなどで優勝すれば、一気に仕事が増える。さまざまな番組に呼ばれるが、一通りの番組に出てしまうと次に呼ばれるか呼ばれないかという話になる。これが１週目であるといいます。その１週目の間に、「ああ、こいつ面白いやつだな」「使えるな」「また仕事したいな」とスタッフの人に思ってもらわなければブレイク芸人は一発屋で終わるというのです。。

この「ブレイク芸人１週目説」はかなり説得力がある説ですね。この発言をうけてMCの宮迫さんも

「だから、よく言われるのが『最終的にエェ奴やないとアカンよな』って」

いい人だからテレビに出続けれるというのも極端な話ですが、天狗になってしまうような人にはやはり仕事は来なくなるということでしょう。

また、「ネタ」でブレイクした芸人に求められるのが、トーク力。テレビでブレイクをして、その後もネタをやり続けてずっと人気を保っているという芸人は現代では少なくトーク、アドリブ力が求められます。

ネタ番組が少なくなったというのもありますが、バラエティのひな壇などでちょっとしたコメントを求められた時におもしろいことを言える人がテレビ界では生き残っているようです。

また、ただお笑いができるということは当たり前で、それ以上の特色を求められる時代でもあり、○○芸人、といわれるようなこだわり、特徴をしっかりとアピールできれば長く食べていける傾向にあります。

毒舌芸人・・・有吉弘行さん
たいこもち・・・サバンナの高橋茂雄さん
キレ芸・・・カンニング竹山さん
頭いい芸人・・・ロザン　宇治原 史規さん（京大卒）
トイレ芸人・・・佐藤満春さん(どきどきキャンプ)
破天荒・・・ノブコブ吉村さん

そういえば、今や大御所的な位置にあるようなロンドンブーツ１号２号の田村淳さんなんかも、二人の漫才なりコントなりを見たことがある人はどれだけいるでしょうか？ダウンタウンの漫才も見なくなって久しいですよね。

もちろんブレイクしても舞台やネタを大事にするタイプの芸人さんもいますが、テレビで活躍している方には少ないようです。

これからブレイクを目指す芸人さんは、ブレイク後のことも考えて、トーク力、インパクトのある個性・特徴をみがきつつ、いい人間であり続けるといいようです。