【訃報】「巨人の星」星一徹声優加藤精三さん死去

テレビアニメ「巨人の星」で主人公の頑固な父親、星一徹を演じた加藤精三（かとう・せいぞう＝声優、俳優）さんが、2014年1月17日、ぼうこうがんのため東京都板橋区の病院で死去されました。享年86歳でした。

加藤精三さんは、東京都出身で1960年代から俳優・声優として活動し、なんといっても巨人の星の頑固親父、星一徹が印象的ですが、ほかにもアニメ「トランスフォーマー」シリーズのメガトロン役や映画の吹き替え、スーパー戦隊シリーズの悪の首領を務めるなど、ヒーローものの悪役としての出演が多数ありました。

少し役名を挙げてみるだけでも、ああ、あの声も加藤さんだった！と思い当たるふしがある方も多いかもしれません。

メフィラス星人、星王バズー、地帝王ゼーバ、ソルドーザー、バルガイヤー、「トランスフォーマー」のメガトロン、「謎の円盤UFO」の衛星シド、ジャーク将軍、チェンジマンの星王バズー、茶じじ（「ぜんまいざむらい」）、「機甲界ガリアン」のマーダル、など。

ネットでの声も、

「・・・・かなり、ショックです。あの威厳がある声と優しさが混じったような声を使い分ける加藤さんの演技が好きでした。」

「ジャーク将軍…ご冥福を心からお祈り申し上げます。」

「まさか、メガトロン様が！」

と、加藤さんが声優をつとめたそれぞれのキャラクターへの思いとともにお悔やみのコメントがたくさん残されていました。

加藤さんは、役柄とは対照的に優しい人だったようで、『巨人の星』の収録の合間、当時まだ中学生だった星飛雄馬役の古谷徹の宿題を見てあげていたというエピソードが残されています。

内海賢二さん、納谷悟朗と、あいつぐベテラン声優が亡くなられていくのは寂しい限りです。謹んでご冥福をお祈りいたします。