石破茂幹事長、テロ発言を撤回、女子高生も涙で批判
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政治
自民党の石破茂幹事長が11月29日付のブログで、特定秘密保護法案に反対するデモについて、「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」と発言した内容に批判が集中。石破茂幹事長はブログの文章を修正し、発言を撤回する旨を公開しました。
デモを行った参加者などからの批判の声
「石破氏の発言にならえば、主義主張を強く訴えただけでテロとみなされてしまう」(日本体育大の清水雅彦准教授(憲法学))
「反対意見を許さないという発言。選挙で勝った多数派が正義なのではなく、少数派の声を聞くのが本当の民主主義だ。憲法で保障された表現の自由にもかかわる問題で、政治家としての見識を疑う」(九条かながわの会事務局長の岡田尚弁護士)
「あきれた発言。自分の思いを伝えるのは普通のこと。政治家が抑えつけようとするのはおかしい」(横浜市磯子区の主婦(38))
「私たちは選挙権もないので声を上げることしか方法がない。抗議活動がテロ行為だとされたことは全く信じられない」(涙ながらに語るデモ参加者の女子高校生)
石破茂幹事長は12月1日付けでブログの発言を撤回、修正し、お詫びの文章を掲載しました。
石破 茂 です。
整然と行われるデモや集会は、いかなる主張であっても民主主義にとって望ましいものです。
一方で、一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法は、本来あるべき民主主義とは相容れないものであるように思います。
「一般市民に畏怖の念を与えるような手法」に民主主義とは相容れないテロとの共通性を感じて、「テロと本質的に変わらない」と記しましたが、この部分を撤回し、「本来あるべき民主主義の手法とは異なるように思います」と改めます。自民党の責任者として、行き届かなかった点がありましたことをお詫び申し上げます。
ということですが、政治家が一度発言した言葉の責任は重く、修正撤回したところで追及をかわすことがはたしてできるのかどうかという点が今後注目されます。
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