エジソンを超える天才発明家ドクター中松は本当に凄いのか?
ドクター中松氏というと、時々テレビで見かけるピョンピョン跳ねる靴をはいた変わったおじさん、という印象を持つ人も多いが、彼は本当に偉大な発明家なのだろうか?
ドクター中松(どくたー なかまつ、本名: 中松義郎、1928年6月26日 – )は、工学・法学・医学・理学・人文学の博士号を持つ。日本を代表する、あるいは世界屈指の天才発明家である。 (Wikipedia)
世界屈指の発明品の数々をさっそくご紹介しよう。
ドクター中松の発明品
フロッピーディスク
今では見かけることも少なくなったが少し前のパソコンにはコンピューターの記憶装置としてフロッピーディスクが搭載されていた。CD-ROMやUSBの登場までは唯一の存在であり、世界中にフロッピーディスクは普及した。フロッピーディスクだけの特許でドクター中松氏が得た特許収入は数兆円と言われている。
・・・と世間的に広まっている感があるがこれは間違い。実際には一般的にフロッピーディスクと呼ばれるものについてはIBMが特許を持っており、当時、フロッピーの構造に抵触しそうな他者の特許に関して結んでいた多くの契約のひとつをIBMと中松氏の間でも結ばれたにすぎたい。
灯油ポンプ
本人も「自分が発明した」と発言し、巷でもよく言われているが実際は違う。石油ストーブが全盛だったころ、どこの家庭にもあったのが通称「シュポシュポ」と呼ばれた灯油ポンプだが中松氏が発明したものとは構造が違い、既に1907年に別人により特許が取得されている。中松氏が発明したのは形状が似ているが醤油ポンプと呼ばれるもので商品名は「醤油チュルチュル」である。
フライングシューズ
ドクター中松氏の発明品の中である意味もっとも有名なものがこの商品「スーパーピョンピョン」である。靴の底にばねを取り付けたドラえもんにでも出てきそうな夢の靴だが乗り物だそうだ。従来の車やオートバイ、自転車・電車に代わる個人輸送機をめざして発明したというが、乗りこなすのも難しそうだし、やっぱり車の方が楽そうだ。
ラブジェット
日本の最大の問題である少子化対策のために発明したという商品。性交時の感度が上がるという。中松が発明した「セックス方程式」に基づいて開発された性感度が3倍になるとされる香水。男女共用で若返り効果もあるとしている。
ドクター中松パター
格段に入りやすくなるというゴルフクラブのパター。
スマ手
スマートフォンを手袋に装着するという画期的アイテム。国内スマートフォンユーザーの8割を販売目標としているという。今は何割まで浸透しているのだろう?ぜひ試してみたいがコーヒーを飲もうとしてスマホでカップを弾き飛ばして他人に迷惑をかけないかどうかが心配だ。
ECON
重さわずか40gの超小型エアコン。大きさは3cm×3cm×4cmで世界最小、冷暖房が可能な正真正銘のエアコンだ。「部屋全体の空気を冷やすというムダなエネルギー消費なしに、スポット的に人の周りだけ冷やす」「人ごみの中や歩きながら使用することができ、快適です。」という全く新しい思想のエアコンということだが、歩きながら使用しても自分の体のまわり全部がちゃんと温まったり冷えたりするようになっているのかが猛烈に知りたい。
セレブレックス
20分座るだけで、視力が130%向上。急速疲労回復。本当なら過ごそうだ。こちらは購入しなくても1回3000円(2回目以降は半額)で体験できるというから太っ腹だ。
まかしと毛
髪の悩みは「まかしとけ!(毛)」という調子で頼りになる発明品。薬用育毛剤だ。「毛包細胞への栄養補給、あるいは毛母細胞の酸素活性の賦活による毛成長の促進材として作用」するとのこと。12000円。髪が生えるとかそういう効能は一切かかれていない。天才発明家だけに、ぜひ毛生え薬、「ほんとにまかしと毛」の商品化を熱望したい。
ドクター中松ディフェンス(DND)
「ミサイル攻撃を防止できる装置の発明で、首都を、そして都民をこのミサイル攻撃から救う」「北朝鮮のミサイルをUターンさせられる」という。緊迫する日本周辺国との関係上、一刻も早く自衛隊に配備していただきたい一品だ。
と、3000以上もある特許の中から商品化されている一部のものを紹介させていただいたが、どれも人類への愛に満ち溢れているではないか?
スマ手。これが個人的にはウケた。ネーミングもツボ(笑)
ギャグではないのですね?まじめな発明なのですね?我々無能の一般人にも希望が持てるようにあえて素朴な発明品を披露してくれているのかもしれません。ああ、ドクター中松氏の人間愛は海よりも深い。
ドクター中松氏の伝説は本当か?
おもしろ発明も多いドクター中松氏だが、発明家としての評価は日本よりも世界で高い(?)らしく、さまざまな逸話がある。
1989年(平成元年)には「ニューズウィークの選出した『世界12傑』に選ばれ、価値が1時間1万ドルと評価された」
ニューズウィーク誌に掲載された実際の記事は『Who Said Talk Was Cheap?』という短い記事で、講演料が高額な人物12人を紹介したもので、「世界12傑」とは一言もかかれていない。また。記事のソースは講演斡旋会社とされており、ニューズウィークが評価したものではない。
2006年(平成18年)に行われたインターネット世論調査では、「この人のおかげで今がある」とされる発明家として、第1位となったトーマス・エジソンに次ぐ2位となった
2010年、インド・デリーの寺院でチベット仏教ゲルク派のトップ(教主)である第102代ガンデン・ティパ(第3世セ・リンポチェ)から「金剛大阿闍梨」に認定された。
ガンデン・ティパは、「「金剛大阿闍梨」を授けたことはなく、そもそもガンデン座主にそのような権限や風習がない、とその事実を否定。
アメリカ・コロラド州のデンバー市とデンバー郡で2004年3月25日が「ドクター・中松デー」に制定された。
アメリカでは名誉市民賞や記念日は市に対して本人が寄付を行えば授与されるケースが多いといい、日本の感覚とはかなり違う。
平和活動への貢献を称えられマハトマ・ガンディー世界平和賞が贈られている。
同賞の受賞者は日本人では笹川良一(1987年)、池田大作(1995年)、福永法源(1995年)を併せ計4人。
2005年(平成17年)には本家ノーベル賞と同様かそれ以上の権威と栄誉がある賞、IGノーベル賞を受賞している。
イグノーベル賞 (イグノーベルしょう、英: Ig Nobel Prize) とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。1991年に創設された。ノーベル賞のパロディ。
世界発明コンテストに11年連続でグランプリ受賞した。
コンテストの主催者である国際発明協会(社団法人「発明協会」とは無関係の組織)の会長は中松自身。
ちなみに80歳を超えた現在もお元気で、体力について尋ねられた中松氏は、
「80代の年齢で都知事の激務に耐えられるかを尋ねられ、筋トレで身体を鍛えているため80歳時点で50トンの重り(キログラムの誤記ではない)を持ち上げることができ、体力に問題はない」
と答えたという。50トンか・・・。それなら体力にはまったく心配なさそうですね。これからも人類を救うためにどんどん発明をしていただきたいと思います。
30億円の豪邸住まい
ドクター中松氏の住まいは30億円の豪邸だということです。「おしゃれイズム」や「私の何がイケないの?」などのテレビでのお宅訪問で放送されましたが、1000万円のソファーや1億円のトイレなど、桁違いの豪華な屋敷に住まれています。本格的に流通した発明品が見受けられないだけに中松氏の収入源や資産については謎が多いですね。
今回ドクター中松氏について調べてみたところ、なんだか悲しい事実が多かった。もしかしたら世界屈指の天才発明家なんかではなかったのか?発明以外でも、たとえば「がんばれ日本(にっぽん)」など、数多くの流行語を本人でもないのにどんどん商標登録してしまう人らしく訴訟に発展しているものも多いという。ドクター中松氏の名誉のためにも、次の発明品が世界人類を救うものになることを願ってやまない。
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